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AI Security Briefing

AIを安全に使う、2つの道
— 今のまま守るか、専用環境へ移すか

「AIに入れた情報は大丈夫か?」という不安は、①ツール ②通信 の2軸で整理できます。そのうえで、使い慣れた今の画面のまま安全にする道と、API(専用環境)に移す道、どちらも成立します。良い方を選べるよう、両方を並べてご説明します。

作成:Nsight Inc.
用途:AI活用セキュリティ相談
FRAME | まず不安を分解する

AIの不安は、突き詰めると「2つ」だけ

これ以外は枝葉です。逆に言えば、この2点さえ対策すれば安心して使えます。

論点1:入れた情報が「学習」に使われないか

自社の顧客名簿・売上が外部AIに取り込まれる懸念。→ 「どの設定/契約で使うか」で決まる。

論点2:通信の「途中」で盗み見られないか

Wi-Fiやネット経由でデータを抜かれる懸念。→ 「どの回線で・VPNを使うか」で決まる。

本日お伝えしたいこと

論点1(学習)には2つの解決ルートがあります。今の使い慣れた画面のまま設定で守る道と、API=専用環境に移す道。どちらも安全にできます。論点2(通信)はどちらの道でも共通で、回線とVPNで守ります。

TWO ROUTES | 論点1への2つの答え

「今のまま守る」も「専用環境へ移す」も、どちらも正解

大事なのは、片方に縛らないこと。使い勝手・体制・コストで、御社に合う方を選べます。

ROUTE A | いま使い慣れた画面のまま

今のClaude(Pro等)を設定で守る

UIを変えず、プライバシー設定をオフにするだけ。今日からすぐできる、最も手軽な道。

向いている人:今のチャット画面に慣れていて、操作をそのまま続けたい人。まず手早く不安を消したい場合。
ROUTE B | より堅く・自社用に

API(専用環境)に移す

中身のAIは同じまま、入口を法人向けに切り替え。学習されない前提が標準で、自社業務に組み込める。

向いている人:顧客情報など機密を本格的に扱う/複数スタッフで使う/自社専用ツールを作りたい場合。

※ 二択ではなく「まずAで始めて、必要に応じてBへ」という段階移行も可能です。どちらも今日否定する必要はありません。

ROUTE A | 今のまま守る、その具体策

「今のProを使い続けても、対策はできる」

個人プランは初期設定では学習に使われ得ますが、設定をオフにすれば学習を止められます。UIは一切変わりません。

① 学習をオフにする

設定 →「Help improve Claude(Claudeの改善に協力)」をオフ。これで以降の会話が学習に使われなくなる。

② 保持期間が短くなる

オフにすると、データは短期間(約30日)保持後に削除される扱いに変わる。

③ 入れない情報を決める

念のため、顧客の氏名・連絡先など個人情報は入れないルールを併用すれば、さらに安心。

Route A の要点

使い慣れた画面のまま、設定1つで「学習されない状態」に。今日この場でも変更できる手軽さが最大のメリット。

注意点:設定変更は「以降の新規・再開した会話」に適用され、過去に学習済みのものは遡って消せません。だからこそ早めにオフにするのが有効です。また個人プランは契約上の保護(DPA)が付かないため、本格的に機密を扱うならRoute Bが安心、という住み分けになります。

ROUTE B | APIに移すメリット

APIは「安全が標準」+「自社用に組み込める」

「APIにすると不便になるのでは?」という心配は不要です。中身のAI性能は同じ。違うのは入口と、できることの幅です。

① 学習されないのが“標準”

API経由のデータは原則モデル学習に使われず、設定し忘れの心配がない。保持も短期。

② 使った分だけ課金

人数×月額の固定費ではなく従量課金。用途を絞れば割安にできる場合が多い。

③ 自社業務に組み込める

多言語接客・ブログ生成・商品説明など、御社専用のツールに仕立てられる。

「画面(UI)はどうなる?」

APIは“素のエンジン”なので、チャットのような操作画面は別途用意が必要です。ここはNsight側で、今の使い勝手に近い専用画面を構築できます。→ つまり「安全性はAPIで標準担保、使い勝手は専用画面で再現」という形にできます。

※ 「全員が一日中使う」なら法人定額が有利、「特定業務で集中利用」ならAPI従量が有利、と使い方で最適解が変わります。次回、想定利用量をうかがって試算します。【推論/未検証:実利用量による】
COMPARE | 2つの道を並べる

どちらも安全。違いは「手軽さ」と「拡張性」

同じ基準でAとBを横並びにしました。優劣ではなく、御社の状況に合う方を選ぶための表です。

観点 Route A:今のまま設定で守る Route B:APIに移す
学習への利用 設定オフで止まる(手動設定が必要) 原則使われない(標準・設定不要)
使い勝手 今の画面のまま・即日 専用画面を別途用意(Nsightが構築)
契約上の保護 個人プランは限定的 商用条件で保護が一段強い
コスト 既存プランのまま(追加費用なし) 従量課金(使い方次第で割安〜)
業務への組み込み 汎用チャットとして利用 自社専用ツール化が可能
始めやすさ 今日からOK 構築が必要

補足:ChatGPT・Geminiも同じ構造で、個人プランは設定でオフ/API・法人プランは標準で学習対象外。サービスを変えるより「設定 or 契約形態」を選ぶ方が確実です。

AXIS 2 | 通信の経路(A・B共通)

同じPC・同じClaudeでも、繋ぐ回線で安全度が変わる

論点1をどちらの道で解決しても、通信の守りは共通で必要です。場所と回線の4パターンで整理します。

使う場所・回線リスク判定すべきこと
社内LAN
(店舗・事務所)
管理された自社網。第三者の侵入余地が小さい 基本OK 通常利用で問題なし。既存PCでOK
自社モバイルWi-Fi
(社用ポケットWi-Fi)
自社管理で他人と共有しない。公衆より安全 概ねOK 機密を扱うならVPN併用が万全
公衆フリーWi-Fi
(カフェ・空港)
暗号化なし/偽アクセスポイントで盗聴され得る そのままはNG 必ずVPNを通す。無ければ携帯テザリングへ
携帯回線テザリング
(スマホ経由)
キャリア回線で暗号化済み。公衆Wi-Fiより安全 OK 社外で迷ったらこれが手軽で安全
回線の鉄則

社内LAN → そのままOK / 社外 → 公衆Wi-Fiは避け、携帯テザリング or VPN / どうしても公衆Wi-Fi → VPN必須

HOW VPN | なぜVPNで安全になるのか

VPN=「通信をまるごと暗号化したトンネル」

用語抜きで仕組みだけ。VPNは送る前にデータを暗号化し専用トンネルで運ぶため、途中で覗かれても中身が読めません。

● VPNなしで公衆Wi-Fi

中身が「丸見え」で運ばれる

あなたのPC
 ↓(暗号化なし・素通し)
【誰でも覗ける区間】
 ↓
インターネット

偽Wi-Fiや盗聴で、入力やログイン情報を抜かれる恐れ。

● VPNありで公衆Wi-Fi

暗号化トンネルの中を通る

あなたのPC
 ↓(暗号化して封入)
【覗いても暗号文=読めない】
 ↓
VPNサーバー → インターネット

覗かれても暗号化された文字列のみ。盗聴が成立しない。

VPNが守る3つの仕組み

① トンネリング

送信元〜先に仮想の専用トンネルを作り、割り込みを防ぐ。

② 暗号化

トンネル内を暗号化。覗かれても意味のある情報として読めない。

③ 認証

正しい相手かをID等で確認し、なりすまし接続を弾く。

注意:無料・粗悪なVPNは暗号化が甘い/通信を覗く例もあるため、信頼できる法人向けVPNを選ぶことが前提。HTTPS(鍵マーク)サイト利用や多要素認証と組み合わせて使います。

DEFENSE IN DEPTH | 全体像

「1つで守る」のではなく「重ねて守る」

どちらの道を選んでも、層で重ねれば堅牢になります。いきなり全部やる必要はなく、上の2層から始めれば十分効果的です。

層1:使い方 — Route A(設定オフ)or Route B(API)を選ぶ→ 学習リスクを断つ
層2:回線 — 社内LAN中心。社外はテザリング/VPN→ 盗聴リスクを断つ
層3:ルール — 入れてよい情報の線引き・アカウント管理→ 人的ミスを防ぐ
層4:認証 — 多要素認証・パスワード管理→ なりすましを防ぐ
NEXT | 選ぶのは御社

結論:道は2つ、どちらも安全。一緒に最適な方を選びましょう

Nsightは特定の道を押し付けません。使い勝手・体制・コストをうかがった上で、A・Bのどちらか(または段階移行)をご提案します。

まず今日できること

不安をすぐ消すなら Route A:今のClaudeの学習設定をオフ から。これは費用ゼロ・即日。そのうえで、本格活用したい業務が見えてきたら Route B:API+専用画面 を検討する——この順序が現実的です。

次回に向けて(持ち帰り事項)

1

現状ヒアリング

今、誰が・どの業務で・どんな情報をAIに入れているかを棚卸し。

2

使い勝手と利用量の確認

「今の画面を続けたいか」「どれくらい使うか」で A/B どちらが合うか・コストを見極め。

3

導入プラン提示

Nsightが ①選んだ道の設定/構築 ②社内ガイドライン案 ③コスト試算 を次回ご提案。

本資料は2026年6月時点の各社公開情報・一般的なネットワークセキュリティの考え方に基づく説明資料です。具体的な契約条件・料金・最新規約は導入検討時に各社公式ドキュメント原文で確認します。利用量・コストに関する部分は実利用に基づく試算が必要です。【要検証:契約・利用量】