Count & Tracking / 選定ガイド

棚卸し・在庫計数は
AIカウント vs バーコード

在庫の棚卸しや計数を効率化したいとき、「AI画像カウントとバーコード、どちらがいいのか」は悩みどころです。どちらが優れているという話ではなく、現場の条件で向き不向きが変わります。本記事では、それぞれの得意・不得意、運用の手間、現場条件による向き不向き、両者を組み合わせる考え方、選定の判断基準を整理しました。画像AIを現場で扱うNsightの視点でまとめています。

2026-06-23 / 最終更新 2026-06-23 / 読了時間:約10分
01
どちらが上ではなく役割が違う。型番まで確実に識別=バーコード、まとめて素早く数を把握=AIカウント。
02
バーコードは一点ずつ読む手間、AIカウントは重なり・型番特定の弱さが弱点。互いを補える。
03
「何を・どの精度で・どれくらいの手間で把握したいか」から選ぶ。組み合わせも有力な選択肢。
― 目次
  1. どちらが得か、の前に
  2. それぞれの得意・不得意
  3. 現場条件による向き不向き
  4. 組み合わせるという選択
  5. 選定の判断基準
  6. 関連記事・関連ソリューション
  7. よくある質問
― 01 / 視点

どちらが得か、の前に

「棚卸しを楽にしたい。AIカウントとバーコード、どちらがいいか」――この問いには、一律の正解がありません。両者は競合する技術というより、得意な領域が違う道具だからです。

大切なのは、技術を比べる前に「自分の現場で何を把握したいのか」を分けることです。数さえ分かればよいのか、型番まで特定したいのか。頻度はどれくらいか、点数はどの程度か。ここがはっきりすると、どちらが・どの工程に向くかが見えてきます。スマホでの棚卸しの具体はスマホで棚卸し・在庫照合も参照してください。

― 02 / 比較

それぞれの得意・不得意

両者の特徴を、得意・不得意で並べると違いが見えます。

観点バーコード(ハンディ等)AI画像カウント
個体の識別得意(型番まで確実)条件により難しいことがある
数の把握一点ずつ読む手間がかかる得意(まとめて素早く)
大量品点数が多いと時間がかかる向く
重なり・ばらつき貼られていれば影響小精度が下がりやすい
前提コードが貼られている必要はっきり写る撮像が必要
ポイント:バーコードは「一点ずつ確実に識別」、AIカウントは「まとめて素早く数える」。この役割の違いが、選定の軸になります。どちらかが万能ということはなく、現場の作業に合うほうを選びます。
― 03 / 適性

現場条件による向き不向き

現場の条件によって、向くほうが変わります。代表的なケースを挙げます。

「コードが使える現場でも、あえてOCRや画像を選ぶべきケース」もあります。判断軸はバーコードが使える現場でもOCRを選ぶべきケースも参考になります。カウントの仕組みはカウント&トラッキングとして整理しています。

― 04 / 併用

組み合わせるという選択

実際の現場では、どちらか一方に決め打ちするより、役割を分けて組み合わせるほうが現実的なことが多くあります。

たとえば、個体の特定が要る工程はバーコードで確実に押さえ、数をざっと把握したい工程はAIカウントで手間を減らす――という分担です。互いの弱点を補い合うことで、全体の作業を軽くできます。最初から全部を一つの方式で統一しようとせず、工程ごとに向くほうを当てはめる発想が、無理のない効率化につながります。在庫のOCRと組み合わせる構成は在庫OCRを参照してください。

― 05 / 判断

選定の判断基準

選定は、技術の比較ではなく、把握したいことから逆算します。

問い判断の方向
数だけでよいか、型番まで要るか型番まで=バーコード寄り/数=AIカウント寄り
点数は多いか多い=AIカウントの手間削減が効く
コードは貼れるか・読めるか貼れない=AIカウントの出番
重なり・ばらつきはあるか強い=撮り方の工夫か併用を検討
頻度は高いか高い=手間の少ない方式・併用が効く
まとめ:棚卸し・在庫計数のAIカウントとバーコードは、優劣ではなく役割の違い。型番まで確実に識別=バーコード、まとめて素早く数える=AIカウント。互いの弱点は補い合えるので、工程ごとに向くほうを当て、組み合わせも選択肢に入れる。「何を・どの精度で・どれくらいの手間で把握したいか」から逆算し、実物で見極めるのが堅実。
― 06 / 関連

関連記事・関連ソリューション

― 07 / FAQ

よくある質問

棚卸しはAIカウントとバーコードのどちらが向いていますか?

どちらが優れているという話ではなく、現場の条件で向き不向きが変わります。一点ずつ確実に識別したい・型番まで特定したい場合はバーコードが向き、まとめて素早く数を把握したい・一つずつ読むのが大変な大量品の場合はAI画像カウントが向く傾向があります。実際には両者を組み合わせる現場も多く、何を・どの精度で・どれくらいの手間で把握したいかから選ぶのが妥当です。

バーコードがあるならAIカウントは不要ではないですか?

バーコードは一点ずつ読む前提のため、点数が多いと読み取りの手間と時間がかかります。AI画像カウントは、まとめて写った対象の数をざっと把握するのが得意で、一つずつ読む作業を減らせる場面があります。バーコードで個体を特定しつつ、数の把握はAIで素早く――というように役割を分けると、両方の利点を活かせます。

AIカウントの弱点は何ですか?

AI画像カウントは数を把握するのは得意ですが、個々の対象が「どの型番か」までを確実に特定するのは、対象や条件によっては難しくなります。また重なり・隠れ・ばらつきがあると精度が下がります。一方バーコードは、貼られていれば確実に個体を識別できますが、一点ずつ読む手間がかかります。互いの弱点を補い合う使い分けが現実的です。

導入前にどう見極めればよいですか?

まず「何を把握したいか」を分けます。数だけでよいのか、型番まで要るのか、頻度はどれくらいか、点数はどの程度か。そのうえで、実際の対象でAIカウントの精度とバーコードの手間を比べ、どちらが・どの工程に向くかを見極めます。一方に決め打ちせず、組み合わせも含めて検討するのが堅実です。

棚卸しの方式、一緒に見極めませんか

向く方式は、把握したいことと現場条件で変わります。まずは何を・どの精度で押さえたいかを整理し、実物でAIカウントとバーコードを比べるところから。画像AIを現場で扱う観点で支援します。

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