電子帳票との連携で目指すのは、OCRボタンの追加ではなく、撮影から照合、例外確認、基幹登録までを一つの作業導線にすることです。 iPadやAndroid端末の既存画面を入口にすれば、作業者はアプリを行き来せずに済みます。
帳票で作業指図を選択
→ カメラ撮影・画質判定
→ VLMが固定JSONへ抽出
→ 発注・品目・在庫マスター照合
→ 一致:帳票とWMSへ登録
→ 不一致:差分だけ確認
→ 画像・結果・承認をログ保存
「品名」「ロット」「数量」などの項目IDを電子帳票、OCR API、WMSで共通化します。画面上の表示名だけに依存すると、帳票改版で連携が壊れます。
| 方式 | 向く条件 | 注意点 |
|---|---|---|
| REST API | 即時照合、双方向更新 | 認証、再送、タイムアウト設計 |
| CSV | 夜間連携、既存製品の制約 | 鮮度、重複、文字コード |
| DB連携 | 閉域・既存基盤 | 密結合、スキーマ変更 |
| RPA | APIがない暫定対応 | 画面変更、例外復旧 |
原則は公式APIを優先し、製品の対応可否とライセンスは提供元へ確認します。「i-Reporter連携」をうたう場合も、標準機能なのか個別API実装なのかを公開前に明記してください。
手動確認をなくせるのは、画像品質、抽出スキーマ、マスター候補の一意性、業務ルールをすべて満たすケースです。不確かな結果まで自動確定してはいけません。UIは全項目を毎回確認させず、差異や低信頼項目だけをハイライトします。
通信断では端末に安全なキューを持ち、復旧後に同じ受付IDで再送します。WMS側は冪等性キーで二重登録を防ぎます。推論が遅い場合は進捗を表示し、作業者が連打してリクエストを増やさない設計も必要です。
WMS側の業務設計は「倉庫の入荷検品をVLM OCRで自動化」、曖昧文字は「0とO、1とIをどう見分けるか」で解説しています。
必ずしもありません。画像添付と外部連携の機能があれば段階的に追加できます。ただし項目ID、エラー表示、再送制御の改修は想定します。
受付IDと処理状態を保存し、再送しても二重登録されない設計にします。自動登録の成否を端末へ確実に返す必要があります。
通常例だけでなく、反射、傾き、汚れ、未知レイアウト、マスター不在を含む実画像と、抽出項目、正解値、照合先、例外時の処理を準備します。
文字単位の認識率だけでなく、項目完全一致率、誤登録率、要確認率、初回撮影成功率、エンドツーエンドの処理時間を業務リスク別に評価します。